この記事は、mohikanz Advent Calender 2018
9日目です。
とか言ってたら12/11になってましたほんとごめんなさい。笑
8日目はもーりーさんの
でした。
どうも、 わたなべもときです。
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Motoki Watanabe | Engineer, VJ
現在、慶應SFCの学部4年生です。
UISTって聞いたことあります?
UISTはHuman Computer Interaction(HCI)分野の国際学会です。
CHIと並び、HCI分野の中ではトップカンファレンスみたいです。他に参加したことないのであまり実感としてはよくわかってないのですが。SIGGRAPH、この前日本でやっていたSIGGRAPH ASIAもインタラクション系の発表ありますね。
Human Computer Interactionというのは、私の言い方ではありますが、
「テクノロジーを使って人間にどのような影響を与えるか」を考える分野です。
「VRをこういう使い方した、そしたらこういう影響があるよ!」みたいな感じです。
ちなみに今年のUISTは10月14日〜17日、ベルリンで開催でした。
私自身は今回が去年(ケベックシティ)に引き続き2度目の参加でした。
このUISTのStudent Innovation Contest(以下、SIC)という部門に参加してきたので、最初から最後までの一連のスケジュール感とかどんな日々を過ごしたのかとかを報告しておきたいと思います。
なんか調べるとちゃんとした形式の参加報告はあるけどラフな報告というのでしょうか、そのようなものはあまりないなと思ったので、且つ私が参加したUISTのSICは特にあまりないなと思ったので、まとめてみたいと思いました。 そして半分ただの旅行記です。笑
- テーマ発表(6月下旬) 〜 Submit(7月下旬)
- Accept(8月上旬) 〜 必要な登録&手続き、そして製作(10月上旬)
- 出発(10/13) 〜 到着(10/13)
- 1週間のベルリン生活。 現地での調整 & 夜はUISTに参加(10/14 〜 17)
- まとめ・感想
テーマ発表(6月下旬) 〜 Submit(7月下旬)
まず、UISTのStudent Innovation Contestというのは学生部門みたいなものです。学生(高校生〜博士過程)ならば参加可能のチーム制コンペティションです。
他のPaper、Poster、Demoとは違い、毎年違ったテーマが設定されています。
今年は
「Makeblock」というハードウェアプラットフォームを使った、Unusual Human-Robot Interaction、そしてInteraction without hands、手を使わない人間とロボットのインタラクションを考えてくれ、というのがテーマでした。
(このページの下部の方に書いてあります)
去年はテーマの発表が4月だったのですが、今年は色々あったみたいで6月でした。
で、まずなにをしなければいけないのかというと、期限(PDT 7/27 12:00)までに
・アイデアの要約を大体100語で
・SIGCHI extended abstract formatで最大2ページのSupporting Document(AbstractとかImplementationを書いたかなり軽い論文みたいな)
・Registration Formの諸々必要な項目を埋める(メンターの教授誰かとか、そもそもチームそれぞれの人の名前とか)
・Supporting Materialのリンク(ポスターとか映像とか)
を提出しなければいけません。
アイデアを提出しろ、ということです。
審査基準は
usefulness, creativity, complexity, feasibility, and time/resource constraints.
有用性、創造性、複雑性、実行可能性、時間とリソースの制限。
アイデアなので使えるものであったり面白いものというのは当たり前ですが、
且つ私達で実際作れるものだよ、と示す必要があります。
私達の研究室は毎年研究室内でチームを組んで挑戦しています。今回は3チーム。
で、なんとか日本時間7/28 5:00までに提出。
(ちなみに、SICなのでこんなギリギリかつ結果発表まで早いですが、普通の論文投稿の締切は学会開催半年前、4月頃です。)
Accept(8月上旬) 〜 必要な登録&手続き、そして製作(10月上旬)
で、Submit期限から1週間で大体結果がメールで来ます。
採択されました、これでベルリン行き、デモ発表をすることが決定です。
ちなみに研究室内の他の2チームも採択されました。
で、採択されたら実際にアイデアに沿ったものを製作し始めます。
今回はMakeblock mBot Ultimate2.0というキットを使うものだったのですが、採択されたチームにはそれぞれキットを学会側が送ってくれます。
で、製作開始。大体8月後半に送られてくるので、本格的な製作はその頃から開始します。
また、学会参加する際に必要な
・学会参加登録
・航空券の手配
・泊まる宿の手配
・大学側に助成金の申請
などもします。
学会参加にはUISTは学生でEarlyBirdでも320ユーロ、40000円ほどかかります。
航空券はモスクワ経由でベルリンに行く飛行機が一番安く12万くらいだったのでそれにしました。
泊まる宿は私達の研究室では3チーム通ったのでみんなでAirbnbで宿泊先を決めました。1週間で大体1人25000円くらいでした。
そしてどんどん製作していきます。ダメ人間で追い詰められないとやらないので、特に9月後半あたり、1ヶ月切ったあたりから特に焦りだします。笑
(最終的に研究室に泊まるか終電で帰るかみたいになってました。)
ちなみにSICはChair(学会側のSICの取りまとめ役の方々)にある期限ごとに進捗報告をする必要があります。いまこういう感じで進んでるよ、こういうことで上手くいかないで困ってるよ、みたいに伝えます。
Chairの責任として、当日しっかりデモが行われないといけないというのがあるので、親身にコメントしてくれますし助けてくれます。
今回はSlackを使っていたからかもしれないですが、返信はかなり早かったです、
GieradさんとDavidさん本当にありがとうございました。
製作しつつ、どういうデモ発表にするのか、どう説明すれば良いのか、
掲示するポスターはどのような感じにするのか、等も話していきます。
そんなこんなで、出発前夜10/12になっちゃいます。
出発(10/13) 〜 到着(10/13)
そんなこんなで10/13。出発当日。成田〜モスクワ〜ベルリンと半日以上かけて移動します。
ちなみに私達のチームは大丈夫でしたが、荷物の重量制限や大きさには注意しましょう。大きいものを使う場合は持っていけるように分解すべきですし、また最悪超過料金払うこと覚悟でも重量制限は調べておいてできるだけ収まるようにしたほうがいいでしょう。私達の研究室の他のチームは苦労していました。
私達の使ったアエロフロート航空は23kgが制限で、超過料金払ったらいくらでも超過して良いわけではなく、それでも制限はあるみたいでした。デモに使う特殊なものだったりパーツや工具類を持っているとなかなか重くなります。
また場合によってはスーツケースの中身が怪しまることもあります。
そんなこんなで、ベルリンのシェーネフェルト空港に到着。
タクシーでAirbnbで予約した家に移動します。
時差に関係で半日以上かかってますが到着もまだ10/13です。
1週間のベルリン生活。 現地での調整 & 夜はUISTに参加(10/14 〜 17)
一度持ってくるためにロボット類を解体しているので再度組み上げたり、まだ出来ていない部分の実装だったり不安定なところの調整をします。
日中は開発や調整、またポスターをA1サイズで作らなければいけないのでその製作をし、周囲のお店で印刷もします。
私達の発表するSICは学会3日目が本番なので、その日までは日中はずっとこの調子でした。
と言いつつも朝昼夜と現地でごはん食べたりビール飲んだり、夜は学会に参加したりしてました。
学会1日目 - 10/14(日)
ベルリンはちゃんと日曜日は休んでいるので、スーパーも空いていません。びっくりしましたけど、正しいなとも思いましたね。休もう皆。
一応地元のパン屋など小さいお店はやっているところもあるので、そこで朝食や水を調達しました。
Welcome Reception
(この動画見ると雰囲気わかると思います)
1日目の夜は、ベルリンから電車で1時間近く離れたポツダム大のHasso Plattner Instituteで行われたWelcome Receptionに行きました。
Registrationも兼ねてるので学会用にネームホルダーや、UISTのグッズが貰えます。
UIST参加者同士の交流会、みたいな感じです。
ご飯も出ますし飲み物、お酒も含め飲み放題です。
私達はただの学生なのであれですが、研究者同士はみんな積極的に交流しています。
研究はコミュニティで行うものであり、そのコミュニティの集まりが学会、という側面もあるので、自分が発表していない場合でも参加し久々に会った研究者たちと話しています。同じ日本で研究している人同士でも日本ではなかなか会うことはないらしく、国際学会でしか会わない、ということも多いようです。私達の研究室の教授は去年も今年も日本人の教授と現地でご飯に行っていました。
また、デモの展示もしていたので、色々見て回りました。
その後はドイツ料理を食べに行きました。ビールもカリーブルスト美味しかったですけど、カリーブルストは付け合せのポテトが量多すぎでした。笑
学会2日目 - 10/15(月)
2日目も日中は同じく開発&調整。スーパーで飲み物や食べ物も調達しました。
スーパーではパンがたくさん売っていたのでそれを朝食にしていました。
プレッツェルはドイツ発祥らしいです。美味しかったです。
私達はデモでたくさんお菓子を使う予定だったのでスーパーでお菓子を買い込みました。
Demo Reception
(この動画見ると雰囲気わかると思います)
そして、2日目の夜はDemo Reception。電車でベルリンの中心部へ。
ちなみにドイツの電車は
このような切符を買います。
エリアがABCとあり、どこのエリア内を移動するか、また1日乗り放題か、回数券か、など色々種類があります。また、改札がなく、たまに巡回している車掌に抜き打ちで検査されそのときに切符を持っていないとそこそこ高額な罰金を取られるようです。
というわけでBerlin Congress Centerへ。
Demo ReceptionはDemoに採択されたものだけでなくPaperで採択されたものも
ものによっては展示されています。
Welcome Receptionと同じくご飯食べ放題飲み物飲み放題です。ビール美味しいです。
DemoはVRと3Dプリンター系がかなり多かった印象です、見たり体験したりしましたが面白かったです。
これはScenographというもので、VR系のやつで、
トラッキングボリュームに合わせて仮想世界を自動生成、を静的に生成するのは過去の論文であったのですが、そこに加え更にVRの体験を動的に生成するというもの、だったはずです。
5m×5mのトラッキングボリュームは欲しいゲームをやる、でも実際3m×3mしか空間を用意できない、そのようなときにどう5m×5mのゲームを2つのシーンに分けて、且つ体験を損なわないように繋ぎ合わせることが出来るか、みたいな感じです。
これはKnobologyというもので、Haptics系かな。
ノブの形とノブを回したときの触覚フィードバックの関係をそれぞれ色んなパターン作って調べてみたよ、という感じのやつです。
学会3日目 - 10/16(水)
3日目。いよいよSICデモ発表当日です。
最終調整をしつつ、英語で話す文章をあらかじめ色々なパターン作っておきます。
流石に忙しくし昼食は住んでいるところの近場で、ということでドイツでまさかの味噌ラーメン食べました。笑
ココロラーメンぜひ、美味しかったですよ、
あと日本人がやっているお店?らしく、日本語普通に通じます。笑
Student Innovation Contest 本番
そして、デモ発表の会場に向かいます。
デモ発表自体は19時開始でしたが、14時から会場があいて準備出来るので、早めに行き準備していました。
ちなみに会場はSODA Clubというクラブ。
Kulturbrauereiというカルチャーセンターが会場だとは知ってたのですがまさかその中にあるクラブが会場だって全然知りませんでした。笑
私達は音を扱っていたのでそもそも現地でどうにか閾値を調整しないといけないという問題があったのですが、
クラブで且つスピーカー近かったので音量やばいんじゃないか、デモ出来るのか??
と不安になりましたが
Chairに拙い英語で「俺ら音使うんだけどスピーカーここにあるやん、うるさいかな、大丈夫かな」って聞いたら「OK 今じゃあ音流しておいてあげるよチェックして!」と言ってくださり音流してくださり、結果意外と問題なかったです。
音センサーは遠くの爆音よりもよっぽと近くの音のほうが拾うんだなと。
ちなみに発表2時間前に今まで使っていたUSBハブが突然故障するというハプニングに見舞われ、急遽現地の電気屋に走りUSBハブを買え事なきを得ました。デモにハプニングはつきものですね。なんとかなってよかったです…
そして19時になり、いざ、本番。
と思いきや、全然人が来ない。なぜや。
UISTのSICはBanquetと同時開催です。まあ交流会みたいな感じですよね。ご飯食べつつお酒飲みつつ研究者同士語らい合う場です。去年はBanquetとSICが完全に同じ会場でやっていたので、偉い研究者の方々の酒のつまみ、余興的な側面があったのです。
しかし今回は同時開催ではあるもののどうやら隣の建物でBanquetは行われていたらしく、全然人が来ませんでした。
最初の1時間くらいはぽつぽつ来る人にたまに対応するくらいでした。
審査員の方々は1時間たったくらいの20時過ぎにいらっしゃったかな、
英語の説明とかがまだあまり波にのれていない状態でしたがどうにか乗り越えました。
「このアイデアはどういう発想から来たのか」という今思えばとてもよく聞かれそうな質問を英語でちゃんと答えることが出来なかったのがなかなか悔しかったです。しかも後々自分らで作ったポスターのAbstractの3行目あたりに書いてあることに気づき…後輩2人に謝りました。笑
そういうしているとBanquetが終わったのか、20時半くらいからかな、人が増え始め、結局とっても大盛況でした。
去年も思いましたが、特に海外の方々は反応がポジティブです。
皆さんとても楽しんでいただけたなという印象でした。
今回は去年と違い一般投票部門の投票箱が各テーブルに置かれていたので、目の前で「投票するよ!面白かったよ!」と言われながら投票してもらえるのはかなり嬉しかったです。
完全に余談ですが、とある日本人の方々にデモの説明をした際に、どこかで見た顔の方がいらっしゃって、阪大の方だと言っていて、でもその時どこで見た人か思い出せない…と思っていたら
この動画の真ん中にいらっしゃる伊藤准教授でした。
はなおのYoutubeで見た顔だったか…!!
まさかインターフェースの研究者だったとは…
SICは21時くらいまでの予定と思っていたのですがなんだかんだ23時くらいまでやりました。それから思ってたよりだいぶ長かった。ずっと人途切れなかったのでずーっと英語話してました…
他のSIC参加者のデモもあまり見れなかったしそもそもあまり交流も出来なかったのですが、終わった後すれ違うときに「お疲れ様!」みたいなの言い合いましたたしか。あとChairの方々に「あなた達ののおかげでSICは成り立った、本当にありがとう」みたいなのを言われました。ほんと、文化的になのかわかりませんが褒めてくれますよね。
以下のDropboxから各チームのポスターが見れます。今気づきましたが所属先を入れ忘れていました。だから所属先を何回か聞かれたのか…
ちなみに私達が発表したVoiSportsはこのようなものです。
(今回自分らが作ったものの詳細については、以下の技術系のブログにまた別の機会に書けたらと思っております。)
学会4日目 - 10/17(木)
4日目。完全に解き放たれた私達は観光&お土産探しをしていました。
Mall of Berlin
ロンネフェルトの紅茶を買いに
そして夕方からClosing Ceremony。
今回のUISTのまとめ、そして各賞の発表が行われました。
Student Innovation Contestは
・Most Creative(審査員が決める)
・Best Implementation(審査員が決める)
・People's Choice(一般投票で決まる)
の3つの賞にそれぞれWinner(1位)とHonorable Mention(次点)があります。
結果は
こちらのAwardsのところに全て書いてあります。
私のチームTeam VoiSportsは、Most Creative Honorable Mentionを受賞することが出来ました。
いやもうむっっちゃ嬉しかったです。頑張った甲斐ありました。
ちなみにClosing Ceremonyで座った席がたまたま前述の伊藤准教授の後ろでして、祝ってもらえてまた少しお話しました。笑
同じ研究室のTeam FOXはMost CreativeとPeople's ChoiceどちらもAwardをもらっていました、流石過ぎました。
なのでKeio UniversityがSICの受賞の欄に3つあります。やったね。
もらった賞状にUIST General Co-ChairのPatrickさんのサインがなかったのでわざわざ貰いに行きました。笑
そしてベルリンでの最後の晩餐。日本人の他の研究者におすすめしていただいた
へ。賑やかなビアホールって感じですね。1リットルビールとか飲んでました。
最高でしたね。
で、帰ってからはもう酔ってるし1日動き回ってめちゃめちゃ眠かったけど組み立てたもの解体して荷物をまたスーツケースに詰めなきゃなので頑張りました…
最終日 - 10/18(金)
5日目は朝起きてAirbnbの泊まっていた宿の片付けして、時間になったのでチェックアウトしてUberでシェーネフェルト空港へ。
ここでも預ける荷物の重量制限がネックに。私達は大丈夫でしたが他のチームは引っかかり、空港でものを捨ててなんとかしていました。
空港でビール買ったりAdidas(Adidasはドイツの会社!)のジャケット買ったりしました。
そして、帰路につきました。同じくモスクワ経由で日本へ。
まとめ・感想
以上でUIST終了。
こんな6月下旬〜10月中旬の4ヶ月でした。
SIC全体のスケジュール感がわかっていただけたでしょうか。
国際学会って言うと名前の響きはすごそうなのですが、
あくまでStudent Innovation Contestなので、Full Paper書いて査読通すとは明らかに難易度が違いますし、Demo発表やPoster発表に通すとも難易度が違います。
むしろこのような部門を用意して国際学会での発表経験を積んでみよう、っていう目的があると思うので、完全に私はその趣旨に沿っていると思います。笑
今回私達は全員学部生のチームでした。私が学部4年、あとの2人の後輩はそれぞれ学部3年、学部2年。去年参加したときは私が学部3年、後輩が学部2年の2人チームでした。
去年も今年もMasterやDoctorか聞かれてUndergraduateだと伝えると驚かれることが多かった印象はあります。
SICですらUndergraduateはそこまで多いわけではなく、Masterとかの方が多いみたいとは聞きます。(調べたわけではないので実際の分布はわかりません)
他大学だと筑波の落合陽一さんのラボとかは去年とか同じ年代(去年なので学部3年)でDemoで発表してる方とかいましたね。
これは私の思うことですが、おそらくですがMasterにならないとそもそも国際学会に(SICですら)Submitするということをしないしそうならないのだと思います。現実問題としてMasterレベルじゃないとUIST通せないだろ、というのはもちろんあると思いますが、DemoやましてやSICならば問題ないのだろうなと感じます。
これは私の研究室の教授も言っていましたがやはり踊る側になることが重要で、ただ学会にお客さんとして参加するのと発表者として参加するのではまるで違います。自分ごと度合いが明らかに違いますし、誰かと話す際にも自分らはこういうことをやるんだ、と話せるだけで違います。
そういう意味ではSICは踊る側になることの良い練習台として用意されているものだと思います。
少なくとも私にとってはStudent Innovation Contestは良い機会でした。
そもそも海外に今まで行ったことがなく今後も行く予定がないというレベルでしたが学会発表というイベント発生により2回も行くことができましたし、国際学会での発表も2度も経験出来ました。
2度目の発表だった今回は明らかに前回の経験を活かせた部分が多かったです。本番までの準備も、本番でも、表現の仕方も。
後輩はDemo発表のレベル感を実際に体感し、「これなら自分でもDemo発表でもいけるぞ」と意気込んでいました。
実際に身を以て経験するということはとても大事なことです。
実際にDemoやPosterを生で見て発表を聞き、実際に自分でものを作り英語で海外の研究者に向けて発表し、やりきった、という経験は、明らかに自分を次のステップへ連れて行ってくれると感じます。何事も経験しないと次のステップへのイメージが湧きません。後輩はDemo発表へのイメージがついたのでしょう。
あと国際学会なので当然「英語が…」というのはあると思います。
全く誇るべきことではないですが、私は英語が本当に苦手で、去年初海外の際にカナダの入国審査で「Sightseeing」とすら言えずに入国審査に失敗するレベルです。英語のリスニングも苦手でChairの方にもなに言われてるか正直わかりきってないですしデモ発表中も正直ちゃんと聞き取れませんでした。
しかしこういうのは大体「やるしかないのでどうにかする」ものなので、どうにかなります。これに関しては自信を持てますが私がいけたので少なくともSICならば大丈夫です、どうにかなります。あとGoogle翻訳は神です。
間違った自信かもしれませんがこういう自信を持てたのも今回の経験のおかげです。(もちろん英語はできたほうがいいですよ。笑)
そしてまた別の話ですが、学会は最高にクールであり、かっこいい、と私的には感じました。世の中の研究者のイメージがどのようなものかわかりませんが、研究者はみな非常に楽しそうでした。
研究者たちは根本的にはやってることが好きなんですよね。国際学会で会う人たち話す人たち、みんな笑顔で楽しそうにしているな、というのが第一印象です。ワクワクに溢れていました。
研究というものにそんなプラスなイメージなかったんですけど、そこはけっこうイメージ変わりました。
なんとなくこのUIST SIC参加報告でスケジュール感や実際の発表までの進め方のイメージがついたかと思います。
これを読んだHCI系の勉強をしている方々、特に学部生の方々にUIST SICにチャレンジしていただけると嬉しいなあ、と感じます。もちろん大変なことも多いですが、間違いなく良い経験になります。そして楽しいですよ。
以上です、とっても長くなりましたが読んでくださりありがとうございました。
ほんとなんもわかってないただの学部生によるUIST SIC 参加報告なので、
「これは違うだろ」って思ったこととか違和感あれば優しく私に教えていただけると幸いです。
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